2010年7月24日土曜日

「教える」ことに思う

冗談でも私は立派な人間ではないが、今の仕事柄か、講師めいた立場で

人に物事を教える機会がある。


我ながら自分自身に「何調子こいてスカしてんだよー」と思いつつも、

少しでも相手に理解してもらおうと、案外真剣に準備をして備えてたりする私。


ただ、いつも講師を終えた時に思うことがある。

「あぁ、こりゃダメだなと」



仮に私が水泳の達人だったとする。

相手もまた寝ずに真剣に話を聞いてくれるとする。

私が1か月間相手に対して泳ぎの理論や意義、テクニックを伝授。

相手は理解し、卒業試験にも合格、免許皆伝とする。



さて、この彼をプールに落としたらどうなるだろうか。



泳ぎは、自分の体で経験し、水も飲んでもがく中で会得していくものだろう。

知識だけで泳げるヤツなんていない。


レクチャーや、講義も同じで、経験の上にあって知識は意味のあるものだと思う。

経験を伴わない知識には意味が無いのである。


だから私はキョトンとした相手の目を見ていつも伝えるのだ。


「とりあえず自分でやってみようよ。」



私の経験上「よくわからない」と言う人は、単純にその案件を避けている場合が多い。

「そりゃ避けてたらいつまで経っても無理だよ。」と心の中で思いつつ、

講師として相手に興味を持たせられなかった自分の力不足も実感するのである。



いや、人が人に教えるのって難しいです。

1 件のコメント:

  1. 考えさせられます。

    子供に算数教えるとき「なんで分からんのや!!」と逆切れする自分が虚しいです。

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